第3回【杜氏さんの手が白くてキレイな理由】

健やかな美しさは発酵がはぐくむ

お米から作られる加工品のひとつに、日本酒があります。
ワインやウイスキー、焼酎…数あるお酒の中でも、日本酒造りの工程は、格別に高度で繊細。
酒蔵の最高責任者であり、技のエキスパートである
杜氏 とうじ が中心となって、日夜作業が行われます。

約半年間に渡る、主な酒造りの工程は、

・お米を精米し、蒸す
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・麹菌を繁殖させた 種麹 たねこうじ をまく【 こうじ づくり】
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・水と蒸し米を混ぜ、酵母菌を投入【 酒母 しゅぼ づくり】
  ↓
・アルコールを発生させる仕込み【もろみづくり】
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・火入れ(殺菌)し、貯蔵

杜氏たちは24時間体制で、蒸米の温度や湿度、 質感を確かめながら、作業に集中します。
感覚に狂いがないよう、酒蔵の中で 五感を研ぎ澄ませながら「触れる」日々。
水仕事も多く、とても過酷な環境です。
にも関わらず、杜氏たちの手肌を見ると 透き通って輝いている方が多いのです。

酒造りの工程でつくられる麹は、 無数の働きを担う「酵素の宝庫」。
さらに、麹から生じる成分の中には、 肌を美しく輝かせるビタミンB2など、
数多くの「美肌のもと」がふくまれています。
杜氏の素肌に磨きがかかる理由は、 そんな「お米と発酵の妙」の中にありました。

杜氏が日夜こまめに手をかけ、 酒蔵の微生物たちと対話している間に、 生命力あふれる恩恵を受け取っていたのです。

米に咲く花が美人をつくる

酒造りの工程で、蒸し米の表面に花が咲いたように ふわふわと絡みつく麹。
日本人がお米を原料に発想を膨らませ、 麹を生み出した当初は、
旨味や保存性の高さといった 食文化を支える役割が注目されていました。
その一方で、

・疲れを癒す
・腸内環境をととのえる
・活性酸素を減らす
・代謝をうながす

といった体への美容・健康効果が、 科学的に裏付けられるようになったのは、
1970年代に入ってからのこと。

勇心酒造は、酒造として歩んできた長い歴史の中で、
お米と発酵を掛け合わせることで起こる 数々の相乗効果を集積。
先人たちの知恵を元に、研究を重ねてきました。

こうして誕生したのが、体の中から 健やかにする天然成分、ライスパワーエキス。
日本に昔から伝わる美肌の知恵が、 無限の可能性を秘めたスキンケアに生かされています。