日本で唯一の効果を持つ発酵成分
ライスパワー®No.11

開発元の解説と想い

ライスパワーエキスとは?

西洋科学と発酵という
伝統技術の融合

ライスパワーエキスは、勇心酒造が開発した米由来の機能性成分です。
国産米100%を原料に、日本古来の発酵と西洋科学を融合した独自の技術「日本型バイオ®」によってつくられます。微生物の組み合わせや発酵法を変えることで効果効能が異なる様々な種類のライスパワーエキスを生み出すことができ、そのすべてが、人が本来持っている「健やかであろうとする力」を最も大切に考えて開発されています。
中でも「ライスパワーNo.11」は、2001年に従来にはなかった「皮膚水分保持能の改善」という新規効能を持つ医薬部外品の有効成分として認められました。以来20年以上経った今もこの効果を持つのは、日本で唯一「ライスパワーNo.11」だけです。

業界注目の成分
ライスパワーNo.11とは

ライスパワーNo.11は、肌が本来持っている力(皮膚水分保持能)を改善する効果を持つ日本で唯一の医薬部外品の有効成分です。
肌の生まれ変わりであるターンオーバーに着目し、「質」を高めて、保湿成分を外から「与える」「補う」のではなく、肌自らうるおい成分を生み出し、保つことのできる肌を育てることを目指した独自のスキンケア発想で、ケアの直後だけでなく、常にうるおい、ハリのあるいきいきした 肌へと導きます。
※セラミドを増やし皮膚水分保持能を改善すること

こんな悩みに:
  • 乾燥
  • くすみ※乾燥やキメの乱れによるもの
  • 肌荒れ
  • ハリ不足
  • キメの乱れ
ライスパワーNo.11

ライスパワーNo.11の
ここがすごい!

  • 日本初の新規効能
    「皮膚水分保持能の改善」効果
  • 保湿より一歩進んだ、肌の力を高める
    根本的乾燥対策
    ※皮膚水分保持能の改善のこと
  • ターンオーバーの「質」に着目した
    独自のアプローチで
    次世代のエイジングケア

ターンオーバーとは

肌は、毎日生まれ変わっています。この肌の生まれ変わりを「ターンオーバー」と言い、生まれてから死ぬまで絶えず繰り返されます。

肌奥にある「基底層」で、毎日新しい肌細胞が生まれ、肌に必要な成分(セラミドやヒアルロン酸など)をつくりながら上へ上へと押し上げられ、肌表面の「角質層」で肌を守るバリアを形成し、その役目を終えると最後は垢となって剥がれ落ちます。こうして肌は、生まれてから死ぬまでを絶えず繰り返しているのです。
肌自身が、健康な細胞を生み育てる、よいターンオーバーを繰り返せていれば、常にすみずみまで健康な細胞と美肌成分で満たされ、バリア機能の整った健やかで美しい状態を維持することができます。

ターンオーバーのしくみ

ターンオーバーのしくみ

美肌の根源は、
ターンオーバーの「質」

ターンオーバーは速さが大切だと思われがちですが、美肌をつくるには、ターンオーバーの「質」こそが大切です。ターンオーバーの質とは、スピードに関わらず、ターンオーバーの過程で肌に必要な美肌成分(セラミドやヒアルロン酸など)をたっぷり蓄え、角質層に届いたときに美肌ができているかどうかです。

このターンオーバーの「質」はまだあまり知られていない概念ですが、近年では肌について様々な研究が進み、新たな事実や今まで誤解されていたことがわかってきています。
ありがちな誤解のひとつが、ターンオーバーは促進するほど良い、ということ。ターンオーバーのケアというとスピード(周期)を速める、促進に注目されがちですが、実は本当に重要なのはスピードではなく「質」なのです。
スピードが速くても質が低ければ、必要なだけの美肌成分を作り出すことができず、肌が本来持つバリアなどの機能が不十分になります。そうして乾燥やくすみ、ハリ不足、たるみといった悩みや、炎症やかゆみなどのトラブルを引き起こしやすい肌になってしまいます。
質の高いターンオーバーこそが、バリア機能の整った、乾燥などの様々なトラブルを起こしにくく、ハリのある透き通った美肌をつくります。

質の良いターンオーバーで作られた肌

質の良いターンオーバーで作られた肌

ターンオーバーの質と
ライスパワーNo.11

すこやかで美しい肌に欠かせないのは、質の高いターンオーバーです。

肌表面に保湿成分を外から与えて角質層までを整えるスキンケアは多くありますが、ターンオーバーの質を左右する、肌の内側(基底層から角質層)の状態がよくないままでは、肌トラブルを繰り返してしまうことも。そこから抜け出したいなら、ターンオーバーの過程の質を上げることが重要です。

ライスパワーNo.11は、肌表面から肌の深部、肌が生まれる基底層まで届いて働き、肌がすこやかに生まれ育つよう、ターンオーバーの過程をサポート。すこやかに育った肌では肌自身の力が正しく働きます。
ライスパワーNo.11はこのアプローチで、肌自身がつくるセラミドをはじめ、細胞間脂質を増やし、日本で唯一肌自身の力を改善することが認められているのです。

ライスパワーNo.11のしくみを示す肌図

肌が生まれる場所※2にまで浸透
まずは肌表面に素早く潤いを与えながら、肌が生まれる基底層にまで浸透する。
すこやかな細胞が育ち始める
基底層にまで働きかけ、すこやかな細胞が育ち始める。
すこやかな素肌が育まれる
うるおいあふれるすこやかな細胞に満たされ、キメの整った美しい素肌へ。

※1 皮膚水分保持能の改善のこと ※2 基底層まで

革新的アプローチのシワ改善成分
ライスパワーNo.11+とは

ライスパワーNo.11の可能性を研究でさらに広げ、高い効果でありながら敏感肌の人にもおすすめできる最新のシワ改善成分であるライスパワーNo.11+も存在しています。
ライスパワーNo.11+は、エイジングケアにおいて重要な「シワ改善」と「皮膚水分保持能の改善」の2つの「改善」効果を同時に持つ医薬部外品の有効成分として日本で初めて認められた唯一の成分です。
また、ライスパワーNo.11+は、従来の表皮や真皮への直接アプローチによるシワ改善効果に加えて、シワと関係の深い基底膜までもケア。肌の3 層に同時に働きかけ、表皮ヒアルロン酸、基底膜コラーゲン、真皮のコラーゲンなどを増やします。このような今までにない多角的なアプローチでシワを改善するのは、ライスパワーNo.11+だけです。

こんな悩みに:
  • シワ
  • 乾燥
  • くすみ※乾燥やキメの乱れによるもの
  • 肌荒れ
  • ハリ不足
  • キメの乱れ
ライスパワーNo.11+

ライスパワーNo.11+の
ここがすごい!

  • 最新のシワ改善成分
    (2025年2月時点)
  • 3層(表皮・真皮・基底膜)への
    独自の総合アプローチ
  • シワと乾燥のW改善効果を持つ
    唯一の成分

ライスパワーNo.11+についてもっと詳しく知る

ライスパワーエキスが
今注目される理由

ライスパワーエキスの特殊性は、「歴史」と「科学」、
そして「複雑さ」から生まれます。

数千種以上にも及ぶ発酵法

数千種以上にも及ぶ発酵法

近代以降の多くの発酵技術は、「特定の菌を用いた発酵法」を洗練させる方向で進んできていました。それに対し、勇心酒造では、特定のものだけにとどまらず、様々な菌を取り扱う高度な発酵技術をもっています。ライスパワーエキスは日本酒の製法が確立するより前のように、数千以上の微生物や発酵条件の組み合せから試行錯誤し、より多くの、全く新しい可能性を引き出してできた機能性成分です。

1000年の歴史を持つ日本酒発酵と西洋科学の出会い

1000年の歴史を持つ
日本酒発酵と西洋科学の出会い

ユネスコの無形文化遺産にも登録された、日本の酒の発酵技術には1000年以上の歴史があります。
勇心では、長年培ってきた発酵技術に科学の精密な技術を加え、伝統と革新の融合により「日本型バイオ®」という独自の発酵技術を開発しました。その技術から生まれたのが、ライスパワーエキスという機能性素材。自然の恵みと最先端技術が結びついた時、全く新しい価値が生まれたのです。

14種類の実用化エキス

14種類の実用化エキス

多様な発酵方法によって、様々なユニークな効果を持つライスパワーエキスを作り出されており、現在14種が実用化されています。西洋科学による合成成分や他の発酵成分とは、組成も効果も全く違う、今まで世界になかった成分を作り出しています。医薬部外品の薬用化粧品として、全く新しい効果を認められた5 例のうち3 例がライスパワーエキスによるものです。

  • ライスパワーNo.11皮膚水分保持能の改善、
    頭皮水分保持能の改善
  • ライスパワーNo.6皮脂分泌の抑制
世界にたった1つの「皮膚水分保持能の改善効果」

世界にたった1つの
「皮膚水分保持能の改善効果」

No.11は新しい効果のうち1つ、「皮膚水分保持能の改善」を認められています。この効果を認められて20 余年、未だに同じ効果を認められた成分がない唯一の効果であり、この実力を国内外問わず多くのメーカーにも評価されています。

開発エピソード

ライスパワーエキス誕生までのエピソード

研究中の徳山孝(5代目社長)

ライスパワーエキス
誕生までのエピソード

1854年創業以来、代々日本酒造りに携わってきた勇心酒造が、米の新たな価値と活用法の開発を目指して研究に取り組み始めたのは1974年のこと。「米を酒に変える発酵技術を利用すれば米の中に眠っている未知の力を引き出せるはず」との発想を得た5 代目社長徳山孝が、自宅の台所を研究室にして深夜にひとり、無数にある発酵の組み合わせを、ひとつひとつ検証する日々が始まりました。
試行錯誤を重ね、最初のライスパワーエキスが誕生したのは、13年後の1987年。1000通り以上の発酵パターンを試行錯誤した末に温浴効果のあるエキスを見つけ出しました。このライスパワーNo.1-Dは、米が原料の入浴剤用成分として初めて医薬部外品の有効成分として認められました。

その後もひたすら研究を続け、微生物の種類や組み合わせ、発酵の方法や時間を変えることで多種のライスパワーエキスを開発。そして5年後の1995年に生まれたのがライスパワーNo.11です。
「このエキスを当時社会現象にもなっていた肌トラブルに悩む人に役立てたい」と臨床試験を重ね、「皮膚水分保持能の改善」という今までにない効果があることがわかりました。そこで、これを有効成分とした医薬部外品の申請を行いましたが、当時の薬事法(現薬機法)にはなかった想定外の新しい効能効果だったため、6年後の2001年にやっと承認されます。それは、旧薬事法制定後初めて医薬部外品の薬用化粧品に新しい効果効能が加えられた歴史的瞬間であり、スキンケアの常識を変えた成分として化粧品業界でも大変話題となりました。
現在も多種多様なライスパワーエキスが開発され、2024年11月時点では14種類が実用化。ライスパワーエキスの可能性はこれからもまだまだ広がります。


ライスパワー製品開発までのエピソード

商品開発部 佐藤光徳

ライスパワー製品
開発までのエピソード

私たちは、ライスパワーエキス開発元として、エキスを熟知しており、エキスの効果を余すことなく引き出すためには、どのような処方やテクスチャーが最も相応しいのかを、長い時間かけて追求し、製品化しています。
ライスパワーエキスは、優れた効果効能を持つ成分ですが、天然の発酵成分のため他の成分と合わせて安定させる調合がむずかしく、研究者泣かせ。取り扱いの難しさは化粧品素材の中でもトップクラスです。他の成分と混じり合わない、混ざってもすぐに分離するのでは商品になりません。また、使用感においては、例えばクリームであれば、高濃度に配合するとクリーム自体が緩くなって液状化してしまうし、クリームを固くすると肌の閉塞感やべたつきが出てしまう。

ベストは、安定していたものが肌に塗った途端、すぐに「ほぐれて」肌に溶け込む状態。そのためには配合する成分の種類、配合比率などを何度も繰り返し調整する必要があり、手間暇かかりますが、この安定性と使用感を両立させるのが開発者の腕の見せ所です。
難しいと言えば、ライスパワーエキスをダブル配合したアイテムの開発。ただでさえ安定しにくいエキスを2種も配合するのは至難の業。エキスの配合割合によっては、お互いが働きを鈍らせあうこともあるので、少しずつ配合量を変え、官能評価を何度も繰り返し行い、2つのエキスがそれぞれの働きをしっかり高めあうベストな処方を導きます。
このような丁寧で地道な製品づくりを行えるのは、ライスパワーエキスのことを知り尽くした開発元だからこそ。他社にはまねのできない、開発元ならではの特長です。