第1話【はじまりは香川県宇多津町から】


「ライスパワー№11」は医薬部外品の新規有効成分として認可された後、様々な商品に活用されますが、同時期、これとは別に研究開発が進んでいたエキスがあります。 それが「ライスパワー№101」です。

人生を動かす出会い③萩田善一教授

ライスパワーエキスの番号は1~99が外用剤、101~199が内用剤として、開発した順番に番号が付けられています。つまり、ライスパワー№101は一番最初に開発した内用剤なのです。
研究が始まったのは1991年。当初、そのエキスは肌をピカピカに光らせる性質があるということが分かっていました。
実はこのエキスに胃の粘膜保護作用があると分かったのは富山医科薬科大学(当時)の名誉教授であり漢方薬の権威でもある萩田善一教授との出会いがきっかけでした。
知人を介して知り合ったにも関わらず、まるで懐かしい知人と再会したかのように、二人は最初から打ち解けました。
漢方薬研究の第一人者であり「胃腸にいいものは肌にいい」が持論の萩田教授。そこで徳山は「それでは逆に肌にいいものは胃腸にもいいのでは」と投げかけると、「わたしもそう思う」という答えがかえってきました。
漢方の効能の科学的解明を目指す萩田教授、東洋と西洋の思想の融合を思い描く徳山。
2人が手を携えるのに時間はかかりませんでした。

 

医薬品の壁

萩田教授はいち早くライスパワー№101の効能に目をつけ、1991年には共同研究がはじまりました。
研究ではライスパワー№101が胃の粘膜を保護・修復する効果や、胃粘膜を防御する物質の分泌増加などについての研究を行い、出応えのある結果を得ることができました。
この時点ですでに研究結果ははっきりとしていたのです。
――では何故、医薬品として活用しないのか?
それは、ライスパワーエキスが「100%米から作られた天然物である」からです。天然物が医薬品の承認を得ることは容易なことではありません。また、医薬品の承認には100億円単位の費用がかかるといわれ、医薬部外品の比にならないほどの膨大な費用がかかります。
ライスパワー№101の研究に協力いただく先生方の尽力を考えると、徳山にも医薬品にしたいとの思いはありました。しかし、地方の小さな企業には医薬品申請のための研究・開発費用を持ちこたえられるほどの資金力はまだ無いと考え、今のところ申請への気持ちを固めてはいません。

しかし、共同研究の末のライスパワー№101効能の発見は萩田教授が残してくれた功績のほんの一部に過ぎません。教授の最大の功績は勇心酒造の研究をサポートし、ライスパワープロジェクトの中核を担う「天然物薬用研究会」を立ち上げたことです。
研究会には萩田教授の呼びかけで、医学、農学、薬学など幅広い分野の専門家約30人が参画し、全員がボランティアでライスパワーエキスの効能などの解明にあたってくれました。
研究会発足まではライスパワーエキスの研究・開発を勇心酒造が一社で行っていたため、新素材の開発後も科学的な証明が十分に行えず、素材として確立されていないものもありました。しかし研究会の発足で、素材としての確立が急速に進むようになり、勇心酒造は造り酒屋から日本型バイオの研究所として大きく前進することができました。

徳山にとって、「天然物薬用研究会」は荒波の中で航路を見定める、羅針盤のような存在なのです。

 

ライスパワーエキスの力

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